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9期生金さん・6期生玄地さんの共同研究成果がApplied Physics Expressに出版されました

インタラクティブ物質科学・カデットプログラムの研究室ローテーションにおいて、9期生金庚民さんと6期生玄地真悟さんの共同研究成果がApplied Physics Expressに出版されました。
論文DOI:https://doi.org/10.35848/1882-0786/ac5c95

研究内容紹介
相転移により数桁もの抵抗変化を示す二酸化バナジウム(VO2)はセンサーやスイッチ素子などへの応用が期待されています。
本共同研究では、金さんは自身の専門分野の表面科学の知見を用いて、VO2薄膜の成長基板に表面が原子レベルで制御された特殊な基板を用いることを思いつきました。
この着想と玄地さん・田中教授らが持つ高品質薄膜成長技術を組み合わせることで、素子の向きを変えるだけでVO2薄膜の相転移特性が従来の基板と比較して大きく変わることを初めて発見しました。

【金庚民さんコメント】
本研究は、阿部研究室での専門分野である「表面構造」と、ローテーション先の田中研究室で学んだ「物質機能」を組み合わせた「異分野融合的研究」といえます。カデットプログラムにおける取り組みが学術論文の出版に繋がり、このようにご報告できることを大変光栄に思います。本成果を始発点とし、新たな学術分野開拓に向けて挑戦し続けたい所存です。

【玄地真悟さんコメント】
私は機能性酸化物を研究しており、異分野の表面科学とのコラボレーションで新たな発見が数多くありました。自身の研究だけでなく後輩の研究のサポートも行えたことで、自信にも繋がりました。今後も異分野融合を促進していきたいです。

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