活動報告Reports
住友電気工業(株)伊丹製作所に見学に行きました。
2014年10月21日
2014.9.25 住友電気工業(株)伊丹製作所を見学し、社員の方と懇談を行いました。[2014.10.21 13:00~17:10]
見学会へは、井坂祐輔さん(2期生)、長崎裕介さん(2期生)、大場矢登さん(1期生)、今城周作さん(1期生)、平野嵩さん(2期生)、中塚和希さん(1期生)、平川皓朗さん(1期生)、今岡成章さん(1期生)、則元将太(2期生)ら9名のカデット生が参加し、木村剛教授、萩原政幸教授、飯島賢二特任教授が同行しました。
◇見学内容◇
13:00-13:20 住友電工の事業概要の説明
13:20-14:00 研究開発の取組について
14:00-16:00 伊丹製作所の見学
・半導体工場
・アドバンストマテリアル研究所(ダイヤ開発の研究)
・ダイヤ工場
・解析技術研究センター
16:00-17:00 若手技術者との懇談
人事の方から住友電工の概要説明をしていただいた後、上野様、角谷様から研究開発に関するレクチャーを受けました。研究やものづくりの現場に関して、カデット生から沢山の質問があがりました。その後、伊丹製作所の研究所及び工場内の貴重な実験装置を多数見学しました。最後に、修士及び博士課程修了後入社した若手技術者の方と意見交換を行いました。
人事の方に住友電工(株)の全体の概要と伊丹製作所の詳細について説明をしていただきました。住友電工(株)には、事業を支える基盤として、職場上司と対話するというしくみがあり、目標評価及び成果評価に対してグループで対応するフレームワークが整備されています。
住友電工(株)半導体技術研究所 半導体デバイス研究部の上野様に「SEI(半導体技術研究所)の化合物半導体事業と研究開発」というタイトルでレクチャーしていただきました。この研究開発の成果として、世界初530ナノメートル帯の緑色半導体レーザーの実現、窒化ガリ基盤量産、半極・非極性で直径2インチの窒化ガリ基盤の量産技術確立、直径6インチの窒化ガリ基盤の製品開発があります。
アドバンストマテリアル研究所の角谷様に「合成ダイヤモンド」について講義していただきました。高圧下で温度差法により単結晶ダイヤモンドを合成する方法や、高純度合成単結晶ダイヤモンドの応用例について触れた後、抵抗力も硬度も大きいナノ多結晶ダイヤモンドの合成について説明を受けました。単結晶ダイヤモンドは、力を加えるとすぐに粉砕されますが、スーパーダイヤモンドと呼ばれる多結晶ダイヤモンドでは強度が高く壊れにくい様子をビデオ(「サイエンスZERO」)で見せていただきました。このような強度の強い多結晶ダイヤモンドを使用したダイヤモンド多結晶基盤などの技術開発についてお話を伺いました。
薄いダイヤモンドを使うと手の熱で氷が簡単に切れることを体験させてもらいました。薄いダイヤモンドの先端に手の熱がすばやく集まるので、ダイヤモンドのまわりのこ氷を溶かしながら切ることができます。ダイヤモンドの熱をとても早く伝える性質が指の熱を凄く早く氷に伝わります。
実際に住友電工(株)で開発・製作した高圧合成ダイヤモンドを見せていただきました。
入社7~8年目の若手技術者の方と角谷様と懇談しました。懇談の中で、カデット生達は、博士取得者の利点を生かす道を模索していました。