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H30年度 第1回 固体物理セミナーを開催します

H30年度 第1回 固体物理セミナーを開催します

2018年5月22日

固体物理セミナー
(平成30年度 第1回)
(インタラクティブ物質科学カデットプログラム講演会) 

日時:6月7日(木)13:00-14:30
場所:基礎工学部 A403
講師:村木 康二 グループリーダー
(NTT物性科学基礎研究所)
題目: 「半導体ヘテロ構造におけるトポロジカル相の研究」

要旨:
物質はその電気的な性質によって金属、絶縁体、とその中間的な性質をもつ半導体に分類されますが、ごく最近になって絶縁体の中には普通の絶縁体とは違う特殊な種類があることが明らかになりました。それらは「トポロジカル絶縁体」と呼ばれ、結晶の内部は絶縁体ですが、表面は金属のように電流を流し、しかもその表面の電子は不純物があっても散乱されない、スピンの向きによって電子の運動方向が決まっている、といった特殊な性質をもっています。さらに超伝導体にも普通の超伝導体とは異なる「トポロジカル超伝導体」が存在し、その表面に存在する準粒子がもつ特殊な性質を使うと、エラー発生率の非常に低い量子計算が実現できると期待されています。
 これら物質の新しい状態である「トポロジカル相」の研究が現在、世界中で精力的に行われています。本セミナーでは、トポロジカル相のもっとも基本的な形である2次元トポロジカル絶縁体について、基本的なことがらを説明し、講師自身が行っている半導体ヘテロ構造を用いた研究について紹介します。具体的には1)ヘテロ接合を作る結晶の格子定数の違いによって生じる結晶歪みを用いてトポロジカル相のバンド構造を制御できること、2)電界によってトポロジカル絶縁体と通常の絶縁体の間の相転移を制御できること、3)ヘテロ構造が反転対称性を破ることによって生じるバンドのスピン分裂をキャパシタンス測定によって観測できること、4)磁気抵抗振動にバルクのバンド構造のトポロジーを反映したBerry位相が現れること等についてお話しします。

問合先:藤本 聡(基礎工)

*固体物理セミナーは、物性・未来(物性系)M2必修科目「ゼミナール
Ⅲ」に該当します。

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