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プログラムについて

「分野連携大学院プログラム インタラクティブ物質科学・カデット学位プログラム」とは何ですか?
従来の学位プログラムとはどのように異なるのでしょうか。

「「分野連携大学院プログラム」は、大阪大学が推進する学際融合・社会連携を基盤とした博士人材育成の枠組みであり、複数の研究科が協働して高度な学位プログラムを構築する制度です。
「インタラクティブ物質科学・カデット学位プログラム」はその一つとして、物質科学分野の専門教育に加え、学際的な視野、研究発信力、社会との協働力を体系的に育成することを目的としています。従来の研究科単位の学位プログラムとは異なり、分野横断的な教育科目、共同で設計されたカリキュラム、外部機関との連携機会を通じて、多様な環境で活躍できる博士人材を育成する点が特徴です。

「インタラクティブ物質科学・カデット学位プログラム」とはどのような意味ですか?

「インタラクティブ物質科学」とは、異なるフィールド同士が対話、結合することで、物質科学の発展を目指す、という概念です。インタラクティブ物質科学の概念のもとで、既存の物質内・間の相互作用・相関現象を探求・解明し、新しい機能をもつ物質の創成を目指します。
カデットプログラムとは、このような異分野同士の対話を可能にする「Materials Science Cadet = 物質科学の幹部候補生」を育成する学位プログラムです。
履修生には、自ら研究室・専攻・研究科・大学の枠を飛び出し、対峙する複数の手法や概念を貪欲に修得することが求められます。

このプログラムは博士課程前期・後期一貫プログラムということですが、必ず前期・後期の5年間(※)を履修しなければいけないのでしょうか。

はい、インタラクティブ物質科学・カデット学位プログラムは、博士課程前期・後期一貫のプログラムとなっています。よって、本学位プログラムでは最初の2年終了時点で修士として外部に転出する学生は想定しておりません。
5年間(※)を本学位プログラムでの研鑽に費やす覚悟と情熱をもって履修に臨んでください。一方で、研究科での専門教育・研究の進捗があり、早期修了できる場合、プログラムでの修了要件も満たすことができれば、4年で修了できます。
(※M2からの特別選抜学生の標準履修年限は4年となります。)

インタラクティブ物質科学・カデット学位プログラムと理工情報系オナー大学院プログラム「物質科学ユニット」の違いは何ですか?

2つのプログラムは、対象専攻やカリキュラム等様々な違いがあります。詳しくは下記をご覧ください。

カデット学位プログラムとオナー大学院プログラム「物質科学ユニット」2つのプログラムの違い

 

選抜について

学位プログラムを履修するには、案内にある専攻に所属していなければいけないのでしょうか。

はい、その通りです。履修生となるには下記のいずれかの研究科・専攻に所属し、物質科学の研究分野を専門としていなければなりません。また、他の分野連携大学院プログラム。博士課程教育リーディングプログラム、卓越大学院プログラム、特定分野大学院プログラム、理工情報系オナー大学院プログラムを重複して履修することはできません。(選抜試験への重複出願は可能です。人文社会オナー大学院プログラムは重複履修が可能です。)

  • 基礎工学研究科(全専攻)
  • 理学研究科(物理学専攻、化学専攻、高分子科学専攻)
  • 工学研究科(生物工学専攻、応用化学専攻、物理学系専攻、マテリアル生産科学専攻、電気電子情報通信工学専攻)

学位プログラム履修資格を得るための選抜方法について教えてください。

選抜は、学部における履修内容、学部成績、博士前期課程入学試験成績、小論文などの結果を総合的に判定する書類審査と、面接審査により行います。
詳細については、応募要項のページを参照してください。

プログラムの定員は何人でしょうか。

各年度10名程度を予定しています。分野連携大学院プログラムの趣旨にあった人材を選抜するため、定員以下の場合もあり得ます。

現在博士課程前期1年次に在籍していますが、応募は可能でしょうか。

はい、2026年度は一般選抜(現B4生)と特別選抜(現M1生)合わせて10名程度の選抜を予定しています。2027年度以降は未定です。

カリキュラムについて

特別科目とはどのようなものですか。

既存のカリキュラムに加え、将来その専門性を活かして、産学官のリーダーとして活躍できるような下地となる様々なトレーニングを設定しています。
以下が特別科目として必須となります。

  1. 3ヶ月間在籍する研究室を変えて研究活動に従事する「研究室ローテーション」
  2. 「インタラクティブプレゼンテーション1,2」
  3. 国際学会発表・論文執筆を見据えた「物質科学英語」
  4. 最先端の科学者から物質科学を幅広く学ぶ「物質科学ベーシックリテラシー」
  5. 「物質科学国内研修」または「物質科学海外研修」

加えて、専門分野以外の物質科学における学際科目も選択必修とします。
カデット選択科目には、「科学技術とイノベーション」「イノベーションと人間力」「科学史」「インタラクティブ科学表現」などがあります。

本学位プログラムの履修生は、在籍する研究科で専門分野の教育・研究指導を受けます。そのうえで、本プログラムが提供する特別科目を追加で履修し、専門性に加えて学際的な視点や実践力を体系的に身につけます。詳細はカリキュラムのページをご参照ください。

物質科学に関する国際性を養う、ということですが、語学に関してはどのような教育プログラムがありますか。

プログラムが必修としているのは、「物質科学英語W、P」および、6週間以上の留学による「物質科学海外研修」です。また、選択科目として「インタラクティブ物質科学表現」があります。
しかし、これらのカリキュラムを充分に活用するために、本学位プログラム履修中に研究活動及び海外での短期間の生活に必要な英語力(場合によっては留学先の最低限の英語以外の外国語能力)を自分で身につけることが求められます。つねに海外での活動を意識し、積極的に外国語でのコミュニケーションスキルを身につけてください。

留学・インターンシップ先はどうやって決めたらいいのでしょうか?組織的な斡旋はありますか?

本学位プログラムでは、経済的支援、研修先候補の情報、過去の履修生の事例紹介、教員による相談対応など、履修生が挑戦しやすい環境づくりを整えています。
一方で、研修先の受け入れ可否は各機関・企業が独自に判断します。そのため、プログラムでの学修・研究を通じて自ら研修先から認められる力を身につけることが不可欠です。 これは博士人材として求められる主体性を育てる学修プロセスの一部でもあります。 研究施設での研修では、共同研究先や実験施設の研究者に参加を認めてもらう必要があり、必要に応じて事前交渉を行う場面も出てきます。企業インターンシップも自動的に参加できるわけではなく、C-ENGINE等を通じて各企業の選抜を受け、合格する必要があります。 プログラムは履修生が主体的に挑戦できるよう伴走支援を行いますので、ぜひ積極的に相談してください。

学位取得等について

授与される学位は何ですか。

所属研究科の課程修了要件、ならびに本学位プログラムの定める履修科目の必修単位を取得したうえで、Final Examinationを行い合格と認められた者に、所属専攻名に加え『分野連携大学院プログラム「インタラクティブ物質科学・カデット学位プログラム」』を明記のうえ、専攻固有の学位が授与されます。

この学位プログラムと研究科での専門教育の関係はどのようになっているのでしょうか?

本学位プログラムを履修する大学院生は、在籍する研究科において、従来通り専門教育・研究指導を受けるとともに本学位プログラムの必要単位を履修することになります。

本学位プログラムでは、修士論文審査はないのでしょうか。

プログラム履修生の所属する専攻にて修士論文審査が行われます。所属する専攻によって、修士論文審査の方法が異なる場合がありますので、各専攻に問い合わせてください。

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