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固体物理セミナー 平成25年度 第2回

2013年6月27日

固体物理セミナー
(平成25年度 第2回)
(インタラクティブ物質科学カデットプログラム講演会)

日時:6月27日(木)14:40-16:10
場所:基礎工学部 A403講義室
講師:東 正樹 教授
(東京工業大学応用セラミックス研究所)
題目: 「ビスマスペロブスカイトの電荷・
スピン秩序と相転移」

要旨:ビスマスは{[Xe]4f145d10}6s26p3の電子配置を持ち、6s2を残したBi3+、そ
して6s電子をも失ったBi5+のイオンになり得る。Bi3+の電子配置はPb2+と同じで
あるため、鉛と同様、空間的に張り出した6s2孤立電子対と強いBi-O共有結合の
働きで、化合物の結晶構造を局所的に歪ませる。また、しばしばバレンススキッ
パーと称されるように、4価を取らず、3価と5価のイオンにだけなり得るのも特
徴的な性質である。これらの特徴を持つビスマスと遷移金属を組み合わせたペロ
ブスカイト酸化物は、多彩な構造と物性を示す。こうした中から、電荷・スピン
秩序と相転移に着目し、
1.BiNiO3におけるサイト間電荷移動誘起巨大負の熱膨張
2.巨大な自発分極を持つBiCoO3の強誘電→常誘電転移とスピン状態転移
3.BiFe1-xCoxO3のマルチフェロイック特性
について紹介する。

問合先:吉田 博 (基礎工D棟319号室)
Tel: 06-6850-6405
E-mail : hiroshi@mp.es.osaka-u.ac.jp

*固体物理セミナーは、物性・未来(物性系)M2必修科目「ゼミナールⅢ」に
該当します。

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